- 対象AIツール:Genspark(AIシート)
- 実験テーマ:既存の月次スケジュールをもとに、条件付きで翌月の配信計画を生成するプロンプトを設計。Excelカレンダー形式への直接反映までを目的とした。
- 方法:
- 既存のスケジュール(前月分)をExcel形式でわたす
- 配信条件(曜日・頻度・制約など)をテキストでわたす
- AIに対して翌月スケジュールの生成を指示
- 出力結果をカレンダー形式(Excel)への反映
設計ポイント
| 指示 | 目的 | 具体的な方法 |
|---|---|---|
| 「全体指示」を置く | ・添付したシートを読み込ませる ・新しいシートを作成させる | |
「ルール」を追加していく | 条件を役割ごとに整理 ↓ 処理の一貫性を確保 | ■カレンダーのルールを指定 祝日を指定セル内配置関係を明確化 例)各セルは「上にスケジュール/下に日付」の順で記載する ■メール情報を指定 各メールにおけるそれぞれの配信ルールを指定 ・固定スケジュール(曜日が固定されているメール ・可変スケジュール(曜日をバラつかせたいメール で分けて指示すると良い ■配置ルールを指定 ・状況に応じて、「基本ルール」「最優先ルール」と分けて、細かなルールに従わせる ・ロジックも記載すると良い) 例)均等配置ロジック(営業日対応) ・開始日から開催日までの営業日数を算出し、(配信回数 – 1)で割った平均営業日間隔を基準として配置すること ■補正ルールやNGルールなど、適宜指定する ■生成手順を指定する ■出力ルールを指定する |
精度改善施策:日付計算ルールの明示
検証の過程で、「第○曜日」の指定においてAIが誤認識するケースが確認されました。
(例:第2火曜日 → 第1火曜日に誤配置)
この問題に対して、以下のように日付計算ルールを明文化することで、精度の改善が見られました。
“日付計算ルール”をプロンプトに追加
▼以下をプロンプトに追記しました
日付計算ルール(厳守)
「第○曜日」は必ず以下の手順で算出すること
該当月の1日が何曜日かを確認
最初の「該当曜日」を特定(=第1○曜日)
そこから +7日ずつ加算して第2・第3…を算出
※感覚・推測で配置しないこと
効果
- 「第1/第2」の取り違えが解消
考察
AIは「第○曜日」といった表現をパターン的に処理する傾向があり、厳密なカレンダー計算を行わない場合があることがわかりました。
そのため、
人間にとって自明な“曜日カウントのロジック”を明示すること
が、精度向上において重要な要素となりそうです。
実務での活用イメージ
- 月次配信スケジュールの自動生成
- 既存スケジュールの踏襲+調整の効率化
- 担当者ごとの属人化の解消
- スプレッドシート/Excelへの直接反映による工数削減
今後の課題・研究
- カレンダー形式の認識精度のばらつき
- Excel/スプレッドシート上での再現性の安定化
- 複雑な制約(祝日・営業日・複数施策重複)の対応
- 外部ツール(他AIや自動化ツール)との比較検証
結論
- AIによるスケジュール生成は、適切な設計により実務レベルで活用可能
- 精度向上の鍵は「構造・条件・フォーマットの明示」にある
- 曖昧な指示を排除し、具体化することで再現性が大幅に向上する
- 人間の暗黙知をどこまで言語化できるかが成果を左右する
他のAI研究成果も順次公開予定です → AI研究ノートトップページ


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